【映像制作スタートアップガイド】--bird and insect
スチールとムービーの違いを知ろう
提案 → 撮影準備・撮影 → 編集
https://gyazo.com/42a3c67bb2ba03a3c997db1941b94bc9
映像は、たくさんのスチールが一秒間に何枚も表示される状態
映画:24fps
一般的なweb:30fps
一枚絵の作り方はスチールの経験が活かせる
動きをつける・緩急がムービーならではの要素
カメラか被写体の少なくとも一方は動かす
メインの被写体と、その「周りのもの」を撮る
シャッタスピード
スチールは基本はブラさない
ムービーは基本ぶれてないとだめ→人間の目でいう残像の再現
フレームの半分くらいのブレ(シャッタースピードは24fpsなら1/50くらいで撮影する)でNDフィルタが必要になる
機材
カメラ
Rawで撮れるか。編集の負荷が少ない。
シネマカメラ=ムービーに特化している
ミラーレス→ムービーもいけるスチールカメラ
解像度:4Kがいいね
録画方法:mp4でいいかな、Raw?
ビット数:8bit(カメラの中で録画)、10bit(外部で録画)、12,14bit(Raw)
レンズ
スチールレンズの方が、絵が硬い、解像感が高い。シネマレンズはAFなし、雰囲気と解像感を両立している。
リグ
カメラ拡張の基礎になる。
モニタをつける。大きな画面で画像を確認/バックアップ録画用/色調整を当てながら/複数人で見る
マイクも専用のものを使う
フォローフォーカス
ムーブ系機材
ジンバル:カメラのブレを少なくする
スライダー:ゆっくりしたスライド
ドリー:長距離のスライド
クレーン:上下も含めたダイナミックな動き
ムービー用雲台:滑らかに動くやつが良い
照明
スチールだとストロボが多い
ムービーだとLED:硬く直進性の高い光、小さい光の集合体
HMI:太陽光のように全方向に光る、大きな光が一つ
SSD、無線系、バッテリー
撮り方
シャッタースピード
1/(fps×2)が基本→1/50
フリッカー:蛍光灯などの交流電源に繋がった光のちらつき
関東圏では50Hz、関西圏では60Hzと異なっているため、関東では1/50,関西では1/60を、シャッタースピードのベース
基本的にはこのシャッタースピードに固定して、NDフィルターで光の量を調節して撮影
PP ピクチャープロファイル(ガンマとも言う)
薄く撮って後から調整でコントラストと彩度を上げる
PPスタンダード < PP フラット系 < log < Raw
ミスが起こりやすいのはlog、最も簡単でミスが起こりにくいのがRaw
画面の中で何が動いているのか
カメラだけ動いている
ブツ撮りの場合に多い。滑らかで静かな動き
カメラを動かすのか、ライトを動かすのか
被写体だけ動いている
フィックスが綺麗に撮れると強い
両方
カメラの動きを細分化して考える必要あり。個性と実力が出る。
カメラムーブ。組み合わせてどう感じるか考えるのは面白い
パン:左右に首を振る動き
チルト:上下に首を振る動き
被写体の動きに合わせて、ちょっとパンとかチルトするのがかっこいいんじゃないかな
ズームイン/アウト:レンズの焦点距離を変化させて被写体に寄ったり引いたりする動き
レトロな感じ、荘厳な感じ
トラック:スライダーなどでカメラを滑らすように動かしたり、被写体を追従するような動き
マンネリ化しやすいので、多くなりすぎないように注意
ドリーイン/アウト:カメラの位置で被写体に寄ったり引いたりする動き
物の間を進んで行くような、前景と背景に距離がある場合に効果を発揮しやすい
ドリーアウトしながらズームすることで、いわゆる「めまいショット」も
気をつけること
寄り/引きのバリエーションをたくさん撮る。特に後一歩寄ったカットが欲しくなる
インサートをたくさん撮る
「メインの被写体の周りにある、被写体の特性をより浮かび上がらせるもの」
十分な尺(クリップの長さ)を確保する
大体3秒くらい使う場合は、10秒以上は録画しておくことが大事
いいなと思ってからあと3秒くらいはカメラを止めない
照明にこだわる
写真や映像は光を写すものなので画面内にどういう光があり、被写体にどう当たっているかということが非常に重要
ライティングあってのグレーディング
音声にもこだわる
外付けで、被写体の近くに寄れるようなマイクを
現場にある音だけがその映像にとっていい音とは限らない
編集
編集は=意図を持って情報をひとつにまとめること
「短くする(省略する)」「強調する」「意味を与える」ために行う
短くする:適切な長さまで映像を短くする
強調する:効果音・エフェクトや、テロップで情報を足したり、視覚効果で動きなどをより強調
意味を与える:元々繋がりのなかった2つのカットに繋がりが生まれたり、単体では意味をなさないカットに意味が生まれたり
編集ソフト
Adobe Premiere:できないことなし、他Aeとか。検索すると情報が出てくる。
DaVinci Resolve:グレーディングがやりやすい。あんまりいい色が出ない。
Final Cut Pro X:
覚えるべき「つなぎ」4種類
要素つなぎ
連想ゲームのように同一の要素を繋いでいく方法。
例)ある人の”足”から別の人の”足”というモチーフへ繋ぐ。
”雨”という天気や、”悲しみ”という感情など抽象的なもので繋ぐこともあります。
アクションつなぎ
被写体の同質のアクションを繋いでいく方法。
同じ役者の同じアクションをヒキからヨリに繋ぐのもアクションつなぎの一種。
例)ダンサーの”腕を振る”アクションからギタリストが”ギターを弾く”アクションへ繋ぐ。
カメラムーブつなぎ
カメラの動きに合わせて繋いでいく方法。要素もアクションも異なる場合に滑らかに見せられます。スムーズトランジションもカメラムーブつなぎの一種です。
例:全てのカットをチルトアップで撮り、繋がっているように見せる。
インサートつなぎ
主題から一度離れ、背景やモノなどのインサートをクッションとして挟んでから繋ぐ方法。
例)寝て起きる人:主人公→電気を消す手元のヨリカット→暗転→朝になり鳥が鳴いているカット→起きる主人公
カメラ隠し
人の手・通行人・柱などを利用してカメラを隠し、次のカットに繋ぐ方法。
多用するよりはピンポイントで場面の転換に使うつなぎ方と言えます
合わせ技
アクション→カメラムーブつなぎの合わせ技
カメラムーブ→アクションつなぎの合わせ技
例)カメラの動きと走る電車の動く方向を合わせて繋ぐ。
このカット編集は「短くする」「強調する」「意味を与える」のどれだろう?と考えながら、他の人に聞かれたときに説明出来るように編集していくと、自然と良い編集になっていくのではないでしょうか。
「短くする」「強調する」「意味を与える」を意識しながら、自分が「良い」と思う映像をダウンロードして、編集ソフトやframe.ioなどのコメントが書き込めるソフトに入れて分析してみる方法がすごくオススメです。
vimeoのstaff pickを観まくるのがいいかも
グレーディング
薄く撮った画像の色をきれいに調整
明るさを適正に揃える
コントラストを上げる
彩度を上げる
トーン(トーンカーブ)の変更
リファレンスと呼ばれる自分が理想とする画像を隣に置いて作業をするとより精度を高く仕上げることができる
必ず右上がり
ノード
シャドウ・中間・ハイライトのそれぞれにどんな色を入れるかということがグレーディングの基本